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安喜万佐子

Masako Yasuki

安喜万佐子展「光の行進 −うつされた時・うつされない像」 (写真・映像監修 前田真二郎)

実在する場所を独自の取材方法と手法で描いてきた安喜万佐子。本展「光の行進 −うつされた時・うつされない像」では、ひとつの街を多角的に浮かび上げる。絵画、写真、映像を組み合わせることで、時間の痕跡、個人と集団の記憶、見えるものと見えないものが、揺蕩いながら迫ってくる。

展示は、紙の上から木炭で地面をこすることで写された像(フロッタージュ)と、同じ地面を撮影した写真から始まる。地面をこする過程で浮かび上がる様々な像は、街の風景とそこに生きた人々の姿が重ね合わされ、ひとつの壮大な絵画となる。そこには、今は亡き人々が撮影した風景写真や、過去の地元新聞に写った人々の姿も取り込まれている。

更に、マクロレンズで絵画の肌理を撮影した作品、絵画に映像をマッピングした作品、描くことを主題とした映像作品などが響き合い、絵画をめぐる重層的な旅の扉を開いて行く。映像・写真は、映像作家の前田真二郎が監修。

ギャラリー16

〒605-0021 京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394, 3F

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